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since 2002.10.14

1-08.外部の方と接する

「個人」と「団体」の区別


 講師の先生、行きつけの楽器屋や飲食店の店員さん、ホールの事務員さん、学校の教職員、他のバンドの代表さん、道端ですれ違う人々……。楽団運営においては団体内の所属員だけではなく、このような団体外の様々な方と接することになります。そうした外の方々にとって、団体の所属員一人一人は団体の代表であるように見られます


 例えばA楽団の施設担当Bさん個人が、ホールの事務員さんに何か迷惑をかけたとします。その場合この事務員さんは「もうBさんには施設を貸したくない」と思うのではなく、「もうA楽団には施設を貸したくない」と思うはずです。Bさん個人としてではなく、A楽団という団体としてこの事務員さんは見ているのです。


 もう一つの例です。C楽団のDさんが演奏会の打ち上げ会場で、飲食店の店員さんに「もう全員お揃いになりましたでしょうか」と聞かれ、Dさんは「私は幹事ではないので分かりません」と答えてしまいました。店員さんはDさんに聞いたのではなく、C楽団に対して聞いているので、この答え方は好ましくありません。個人としてではなく団体としての対応をするならば「私は分からないので、すぐに幹事を探して答えさせます」という答え方をするべきです。


 このように、外部の人から自分は今「個人」として見られているのか、それとも「団体」として見られているのかを意識することは、裏方のみならず団体の所属員全員に必要なこととなります。

 

最低限のマナー


 所属員同士で接するときももちろん必要ですが、特に外部の方と接する場合は次のような最低限のマナーを身に付けておく必要があります。

  • 自分から名乗り、挨拶をする
  • 時間と約束を守る
  • 状況が変化した場合は早めに連絡する
  • 丁寧な言葉を使う
  • 携帯電話はマナーモードにしておく

 人間関係で一度信用を失ってしまうと、お願いごとをしたくでもできない状況となってしまいます。学生であれば多少は目をつぶってもらえる場合もありますが、努力しようとする姿勢は重要です。

 

文章・手紙を出す

 

 何かをお願いしたり、お礼をしたりという場合、団体として文章・手紙を出すとより効果的です。PCメールの送信や手紙の郵送でもいいですが、文章を印刷しそれを持参し直接相手と話せればさらに効果は上がります。手紙の書き方のマナーは色々あるので調べてみましょう。

 

電話をかける


 相手が遠方等の場合は電話をかけるのも有効です。かけ方を以下に載せます。

  1. 用件をまとめてから電話をかける。
  2. 先方が電話に出たら自分から名乗り相手を呼び出してもらう。例「○○アンサンブルの○○と申します。いつもお世話になっております。~~についてお電話させて頂いたのですが、担当の方はいらっしゃいますか?」
  3. 相手が出たら「今お時間よろしいでしょうか」と都合を確認してから話し始める。相手がいなかったり都合が悪かったりする場合は「それでは後ほど改めてご連絡させて頂きます」。
  4. 相手との会話の内容をメモする。また後々トラブルになった場合の証拠として、相手の名前を必ず控えるようにする。
  5. 電話を切るときは「失礼いたします」。

 

教職員と接する際に
 学生団体であれば、施設・備品等の借用のため教職員と接する事がありますが、その際に知っておくべき事項を挙げます。

  • 教職員は数年で人事異動する
     例えば施設の貸出担当の事務員も、数年たてば異動し別の人が来ます。その際、前任から後任へ引継ぎが十分になされず、前は融通が利いたのに新しい人は全然というケースも発生します。
  • 教職員の仕事の根拠は規則
     教職員が行う仕事は必ず校則・学生規則等の決まりに基づいています。もし問題があった場合は、それらの規則類を確認してみることも必要です。
  • 困ったら顧問教員や学生組織へ
     施設や備品等の借用について学校側と折り合いがつかない場合、顧問教員や、生徒会・自治会のような学生組織へ相談することができます(ただし後者の学生組織についてはその性格により協力してくれるか否かは変わってきます)。

 

●文章の例(手伝いへのお礼・広告掲載の依頼)
1-08-1.doc
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