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関西コミティア51

2017年10月1日(日)@OMMビル2階ABCホール

D35:とらふえ屋

 

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第6章 パート練習

6-01. パート練習

 

 パート練習は主に「パート基礎練習」「曲のパート練習」「曲の個人練習」に分かれます。まず、練習の前半10分程度を使って、全体基礎合奏ではできない、個々パートごとの補充の基礎練習を行います。

 その後曲の練習となります。曲が配られたら「パート割り→個人練習で譜読み→パートで合わせてみる→合奏→指摘されたところをパートで練習→合奏→…」という流れで練習します。

 


6-02. パート割り

 

 パート内で1st, 2nd, 3rd…に分かれている曲の時は、パート割りが必要となります。人数不足で全てのパートができない場合は1stの楽譜から優先して割り振ってください。

 演奏会でやる曲のパート割りは注意が必要です。特に金管で、何曲も連続して1stにならないようにしましょう(スタミナの問題があります)。また初心者に安易に1stをまかせるのはやめましょう。1stをやらせたければ、先輩が1stを一緒にやりましょう。

 

 1st, 2nd, 3rdは単なる音の高さから決められた区分です。1stだから偉いとか、 3rdは簡単だとか、そういうことはありません。もちろんパートの中で一番重要なのは1stですが、2nd, 3rdが担当する和音の内声部が無くなってしまうと、ただメロディーだけのつまらない音楽になってしまいます。バンドによっては、若手に1stをやらせ、 和声の調整が難しい2nd, 3rdにはベテランを起用するケースもあるそうです。

 

 また「3年生だからもちろん1stをやるべき」という考えは誤りです。学年とパート割りは関係ありません。1年生でもできそうな人がいたら、積極的に1stに起用しましょう。パート内のメンバーの実力を考えて、最善のパート割りを考えてください。

 


6-03. 曲の譜読み

 

 新曲が配られたら譜読みをするわけですが、「リズムを耳で聴いて覚える」ことはやめましょう。そういう人はリズムを体で覚えてばかりで、楽譜を軽視する傾向があります。楽譜をちゃんと読んで、リズムを楽譜から読み取りましょう。

 また初心者で、音符の下に階名や指番号を書き込む人もいます。最初のうちはそれでも良いですが、できれば早く卒業しましょう。

 

 渡された楽譜を見てすぐ楽器で演奏することを「初見」といいます。何十曲も譜読みをしていると、パッと楽譜を見ただけでリズムが浮かんでくるようになります。初見能力がつくと、どんどん新しい曲が演奏できるようになって、レパートリーを増やすことができます。

 初見能力をつけるための手段として「初見大会」という物があります。新譜を渡して数十秒したらすぐ楽器で演奏してもらうというものです。ここでは多少間 違えても、できるだけ途中で止まらずに最後まで通すようにしましょう。M8の新譜をやるときなど、試してみてはどうでしょうか。 

 


6-04. チューニング

 

 曲中で「音が合わない」といった所がでてきたら、チューナーを使って確認をします。まずチューニングの際、基準となる音の高さ(チューナーにある 「A=440」というこの数字)をバンド全体でそろえておかなければなりません。吹奏楽では、暑くて音程の上がる夏は443~444、寒くて音程の下がる 冬は442近辺とするのが一般的です。

 

 チューナーでその数字をセットしたらまず、ベーの音の音程を計ります。ベーの音で管を抜いたりして音程を合わせます。ベー以外の音を計るときは、ベーの時の管の長さが基準となるので、チューニング管は動かしてはいけません。

 ベーが合ったら、曲中で合わせたい音を計ります。そのとき、その音が高めになるか低めになるかを楽譜に書いておきましょう。また、合わせたい音をただ出すだけでなく、合わせたい音を含んだフレーズを吹いて、合わせたい音になったらその音をのばしてチューナーで計るという練習も必要です。

 

 チューニングは、普段吹いている正しい姿勢でしましょう。計る人はチューナーを持たず、他の人にチューナーを持ってもらって、いつものよい姿勢でチューニングをします。決して下を向くなど悪い姿勢でチューニングをしないようにしましょう。

 


6-05. 耳で合わせよう

 

 チューニングをするときは、まずチューナーで計ってみます。次にそこを吹いている人同士で音を出してみます。そのとき、音程が合っていないときに聴こえるウァ~ンウァ~ンという「うなり」が無くなるように、耳をよく使って合わせましょう。

 チューナーでぴったり合ったからといって、全体が合うとは限りません。チューニングをするときには、チューナーはあくまでも目安で、大事なのは「耳で周りと自分の音をよく聴くこと」だということを忘れないで下さい。

 

 チューニングでは、しっかりとした相対音感を持つことが大事となります。歌でうまく音程が取れない人がチューニングをすることが困難となることを考えると、チューニングの上で「歌」はとても大事なことです。トレーニングとして、まずはハモデレで出した音を歌ってみましょう。しっかり歌えたら、その歌のイメージで楽器で吹いてみます。ここで「目安として」チューナーで確認してみます。これを繰り返していくうちに、相対音感が自ずとついてくるでしょう。

 


6-06. 速いパッセージの練習法

 

 特に木管楽器に速いパッセージが出てくる曲が多いです。ここでは、速いパッセージが出てきたときのパート練習の方法を紹介します。

 速いパッセージが出てきたら、まずテンポを二分の一くらいまで大幅に落として練習します。ゆっくりのテンポで、パート全員ができるようになったら、テンポを一目盛りだけ上げてまた練習します。この繰り返しです。ひとりでもできていない人がいたらテンポを上げてはいけません。

 

(練習例)

パートリーダー「テンポ72で、[A]一小節目だけを、まずは全員でやります」
 [演奏]
パートリーダー「次は一人ずつ。まずS田君」[演奏]「はい、OK。つぎはI谷君。」[演奏]……
パートリーダー「最後に全員でやります」
 [演奏]
パートリーダー「はい、OK。じゃあつぎはテンポ76でやります」……

 

 特に初心者の人は「できもしないのに速いテンポで練習」してしまいがちです。楽譜通りのインテンポでやりたい気持ちは分かりますが、ここは我慢をして、地道にゆっくりのテンポからさらっていきましょう。

 


6-07. 個人練習

 

 個人練習ではどうしても妥協が生じやすく、また個人だとどんな練習をすればよいかよく分からず、結局は時間つぶしで終わってしまうということがよくあります。個人練習をするよりは、むしろパートでどんどん合わせていったほうが良い場合もあります。

 なお、各個人が練習法を良く理解している場合は、個人練習は意味のある練習となります。各個人が自分の足りない所を補うという意味で、個人練習はよい練習となります。

 


6-08. パート練習の休憩

 

 真剣にパート練習していれば、50分~1時間ほどで疲労がたまってくることでしょう。そこでパートリーダーは、10分程度の休憩を入れましょう。休憩時間では楽器を吹かずに、パート内の人同士で話したりして、リフレッシュしましょう。

 やってはいけないのは「練習中だか休憩中だか分からないだらだらとしたパート練習」です。練習中はきっちりと練習し、休憩中はきっちり休みましょう。



6-09. 練習計画

 

 同じ曲を何時間もパート練習するのでは、みんな飽きてきてしまいます。例えば、4時間続けてパート練習をするよりは、2時間パート練習・1時間セクション練習・1時間合奏などとしたほうが、練習効率も上がります。部長など練習計画を立てる人は、練習に変化をつけ、部員のやる気が継続できるような練習計画を立てましょう。

 


6-10. メトロノーム

 

 パート練習では、メトロノームを必ず使用しましょう。メトロノームもつけないでパート練習なんかしていたら、全体合奏で合うはずがありません。指揮者か ら「この曲はテンポいくつで練習しておいてください」と指示されたら、すぐにパートリーダーはメモして、そのテンポで練習してください(もちろん、できな いならゆっくりのテンポから)。

 

 カウントは、4拍子系の曲なら「1、2、3、(4)」、3拍子系の曲なら「1、2、(3)」とします。( )の所ではカウントを言わず、全員でブレスをして吹き始めます。速いテンポの曲の場合は「1、2、3、4、1、2、3、(4)」としてもいいでしょう。ア ウフタクトの場合は「1、2、3、4、1、(2)」などと始めます。パートリーダーがはっきりと大きな声でカウントしましょう。

 

 メトロノームとチューナーは必ず、各パート最低一台ずつは用意しておきましょう。メトロノームが狂ったり、チューナーの電池が切れたら、すぐに部費で購入しましょう。特にメトロノームは、必ず水平な状態で使い、練習後は「カチカチ」と最後まで鳴らしてからしまいましょう(そうしないとすぐ狂ってしまいます)。

 


6-11. 練習部屋

 

 パート練習では、教室等を利用して「各パート一部屋」で練習するのが理想です。複数のパートが同じ部屋で練習すると、他のパートの音が交じって 「お互いを聴きあう」どころでは無くなってしまいます。また教室等を利用する場合は「不用意に物に触らない」「使った椅子・机はきちんと戻す(これを『現状復帰』といいます)」「戸締まりをしっかりする」ことを部員に徹底させましょう。

 

 夏の練習では、できればエアコンの効いた部屋で練習したいものです。音程は気温にかなり影響され、暑い部屋で練習していると、音程合わせが難しくなりま す。冷房の入った教室(パソコン室など)を借りるなど、対策をとりたいものです。同様に、冬の練習は暖房をつけた部屋で行いましょう。「良い演奏は、良い練習から。良い練習は、良い環境から」です。

 


6-12. パート練習の進め方

 

 特にスクールバンドでは、パートリーダーに対してパート練習の進め方をしっかり示しておく必要があります。下手をすると、パートリーダーがうまく練習を 進められず、パート練習の時間がムダになってしまうパートが出てくることもあるので、しっかりとしたパートリーダーを育成するのはとても大事です。ここで は、パート練習を次の3段階に分けて練習方法を見てみます。

 

  1. 譜読み段階
     楽譜が配られてすぐの時は、細かいことにはこだわらず、とにかく曲の全体を見通すようにします。練習は「各自で譜読み(個人練習)」→「パート全員で合 わせてみて、みんな楽譜通り吹けているか確認」となります。曲をいくつかの部分に分け、「まずは【B】まで各自譜読みして、全員で合わせて確認」→「次は 【B】~【D】を各自譜読みして、全員で合わせて確認」…と、こまぎれで合わせていく方が効率的でしょう。
    ◆この段階では、パートのメンバーが「楽譜通り」に吹けているかどうかを主に確認します。細かいアーティキュレーションなどを見落とさないように、慎重に確認していきましょう。テンポはまだインテンポでなくてもOK。
  2. 練習段階
     譜読みが終わったら、次は曲を細かく見ていきます。そのためには、曲を細かく区切って、こまぎれで練習していくとよいでしょう。例えば「冒頭~【A】」 「【A】~【B】」…と、リハーサル記号で区切るのが分かりやすいでしょう。こまぎれで練習する方が、曲をより細かく見ていくことができます。
    ◆この段階では、ダイナミクスの変化の仕方や歌い方などをパート内で統一していくことが必要となります。音程のチェックも忘れずに。テンポはインテンポに近付けていきます。速いパッセージがある場合は、しっかりとした練習が必要です。
  3. 仕上げ段階
     この段階では、合奏で指摘された箇所や気になる箇所をピックアップして、重点的に弱点補強をしていきます。練習は曲の頭から全部やるのではなく、必要な箇所からやっていきます(時間があれば曲全部を確認しておきたいですが)。

 


6-13. 各パートに準備するもの

 

 各パートには、チューナーとメトロノームを最低一つづつ用意しましょう。複数のパートで1つのチューナーを共用したりするのは好ましくありません。そんなに高く無いものですので、ちゃんとそろえておきましょう。

 

 また、チューナーは予備の電池を用意しておいて、電池が切れたらすぐ交換しましょう。電池切れのチューナーを放置しておかないように。またメトロノームは、万が一落としたりしてテンポが狂ってしまった場合は「すぐに」新しいメトロノームを買いましょう。狂ったメトロノームでずっと練習していることがないように。

 

 欲を言えば、ハモデレも各パートに一つづつあると練習がスムーズにできますが、多くのバンドにとってそれは難しいものです。ハモデレが無い代わりに、チューナーの発音機能をうまく使うといいでしょう。